大阪賛助会 A・Y
5月18日(土)
「+(プラス=積極)のAさんと-(マイナス=消極)のBさんがいました。少し離れた所で話をしている人たちの内の一人がチラッとこちらを見ました。その時+(プラス)のAさんは『あの人きっと私のことが好きなんだわ』と思いました。一方 -(マイナス)のBさんは『あっ、私の悪口を言ってるんだわ』と思いました。」
このように、例え話を多く交えて面白く話を進められる堀田講師に、会場からは笑い声も多く聞かれましたが、これって本当は笑い話ではなく、とても怖いお話なんですね。一日中-(マイナス)のBさんの心だったら。1ヶ月、1年ずっとBさんの心だったら・・・。
さて、そこで心を明るく強くするには、心の感応性能を強くしなければならない。感応性能を強くするには、潜在意識に溜まった消極的な観念要素を、実在意識の暗示感受習性を利用して積極的なものに入れ替えてやればいい。これが観念要素の更改ということで、そのための具体的な方法は・・・と続いていきます。非常に分かりやすいお話でした。
後半の今川講師のお話で印象的だったのは、講師がいつも「今、何する時?」ということを意識しておられるということ。そしてもう一つ、自分の力を発揮するフィールドはどこかということも意識して、心の集中・転換を図っておられるということ。例えば仕事というフィールドで「今、何する時」なのか。家庭というフィールドで「今、何する時」なのかというように。だから、夜寝る時は「今、寝る時」なのです。寝ることだけにベストを尽くす。つまり、安らかな眠りを妨げるものは一切寝床に持ち込まないということになるわけですね。
積極的な心で、今という時に何をすることがベストなのかを明瞭な意識をもって思考し、その思考に基づいて積極的に行動することこそ大事なことなのですよということが、この「今、何する時?」のお話に込められているように思いました。そしてまた、この明瞭な意識こそが、講習の最後に説明いただいた内省検討をはじめとする積極精神養成のための5つの具体的方法に繋がっていくのだと理解しました。