大阪賛助会 A・Y
7月5日(土)・6日(日)開催の京都予備修練会に参加しました。
新たな迷いが生じました。
私は入会して5年目に入り、入会3年未満の方が多いこの予備修練会では、ベテラン組と言われるグループに分けられます。自分のどこがベテランなのかとゆっくり問う間もなくプログラムは進行して行きます。
迷いがはっきりしたのは、2日目の初心者組とベテラン組と合同の呼吸法・運動法実習の時間でした。それまでは、初心者組は室内道場、ベテラン組は屋外と分かれて実習をしていましたが、この最後の実習の時間だけは室内にて合同で行われました。そして、先にベテラン組が一式の体操を通して行い、初心者組に手本を見せて下さいというものでした。見られるということは人に様々な感情を引き起こすものです。先ず現れた感情は、①“ベテラン組なんだからちゃんとした見本をみせなくては”というものでした。次に現れたのは、②“さすがはベテラン組だと思われたい”という欲でした。
①は使命感のようなもので、これはこれで悪くはないのか、いや何かしら捉われがあるか。②は欲だからダメなんだろうな。いや、欲もまた向上の原動力で、悪いと決めつけるものでもないのでは・・・。というように次から次に色々な思いが来ては去りして、止むことがないのです。これではいけないと、邪念を振り払おうとすればするほど、今度は体に力が入り過ぎて、多分見た目に勢いはいいんだろうけど、やたら力んだ体操になってしまい、まさに悪循環です。色々な思いに捉われて心が向くべき方向を見失った状態です。
さて、私はここに何をしに来たんだろう。何事にも捉われることなき積極の心を作りにきたのではなかったか。何のための体操か、何のために坐るのか・・・。
そして1泊2日のプログラムが終わる頃に、遅まきながらようやくひとつの答えがみつかりました。「考え過ぎ」だなと。そう、「今は何をする時か」という事に対して、素直に意識明瞭に取り組めばよいだけなんだなと。
今年も8月の奈良・多武峰の夏季修練会に参加します。修練会に向けて基本の心構えを改めてこのタイミングで見つめ直すことができて、自分にとっては大変有難い予備修練会となりました。皆様に多武峰でお会い出来ることを楽しみにしております。
最後に、京都賛助会の皆様の献身的な運営に心から感謝申し上げます。有難うございました。