平成24年度 第21回 多武峰夏季修練会 感想文?
京都賛助会 T・S
私は、今年6月に天風会に入会しました。賛助会の先輩方から、夏季修練会は天風会の正月であり、得られるものが極めて大きいとお聞きしたので参加を決めました。多武峰の素晴らしい自然への感動と、初参加の期待と緊張の中、修練会が始まりました。
まず、最初の講義、「教えの概要」の中で、心身統一道には即効性はない。但し、実践し続ければ、何事をも解決する力が生まれるとの話があり、真剣さと継続の重要性を認識しました。
今回の真理瞑想は、5つのテーマがあり、各々を安定打坐にて聴講し、潜在意識に浸透させることを目的としました。最初の真理瞑想の際、理解しようとする実在意識、そして、長時間の安定打坐による睡魔との戦いでした。終わってみると、キーワードしか思い出せず、不安になりました。このような道場の気を察知されたのか、今川講師が潜在意識で聴く重要性を再教示されました。この御陰で、今、認識できなくても、継続することで、潜在意識に真理が少しずつ蓄積されると信念し、残りの真理瞑想に安心して臨みました。
実習の一つ、霊的感覚の開発では、二人一組となり、一方が他方の頭上に手を置き、頭の向く方向を思念し、他方がこれを受信する実験をしました。私は、道場では受信できなかったのですが、部屋で賛助会の先輩にコツを教えていただきました。できた時の爽快感は、安定打坐のブザー音が切れた瞬間に似ていました。
身体鍛錬ですが、呼吸操練、統一式運動法、積極体操を毎日練習しました。特に、前2つに関しては、先輩方に全体練習前後、各々早朝練習と補習をしていただいた御陰で、各動作が大幅に改善し、終了時の観念断定の重要性も理解できました。
更に、今回、先輩方と寝食をご一緒させていただいた御陰で、生活の行修化を間近で拝見し、大変勉強になりました。また、講師の方々の、天風哲学を死ぬまで真剣に実践する信念と、これを世のために周囲に伝える強い使命感に感銘を受けました。
帰宅後、誦句の暗唱により、賞としていただいた「クンバハカ」の書を部屋に貼り、「運命を拓く」の序章 朝旦偈辞を読み返したところ、理解度の次元が上がっており、早速、修練会の成果を実感しました。今後、毎日、感謝の下、今回修得した事柄を、楽しくかつ真剣に実践し、更に、日曜行修で賛助会の方々にご指導いただき、来年の夏期修練会で、より深いものを修得できるよう、自己向上に励みます。
最後になりましたが、素晴らしい修練会を開催いただいた関係者の方々、そして、勧めていただいた京都賛助会の先輩方に深謝致します。