平成24年度夏期修練会? 多武峰会場 全体レポート
大阪賛助会 T・K
? 「人間に生れた以上は、何を悟り、何を信じ、何を心し、何をなすべきか?
哲人天風は「これができれば人生は思いのままになる」と喝破しました。是非とも霊気溢れる多武峰で、この「自覚」を現実のものとして下さい!」
? という案内で、平成24年8月11日(土)から8月14日(火)の3泊4日に渡って、日本の古代の都、石舞台などで有名な明日香村の南に位置する深い森の中、多武峰において、西は九州、北は北海道にいたるまで全国から約210名の参加者を得て盛大に開催されました。多武峰は杉や檜に囲まれた空気の清浄な深い森ですが、一山南に下り吉野川を越えればそこは世界遺産に指定された吉野奥駈道(修験道)の北の出発点であり、案内にもあるとおり大変霊気溢れる場所であります。
? 大阪賛助会会長の「皆さんは宝の山に来ました。ぜひこの宝の山から存分宝を持ち帰って下さい。」との旨の挨拶に始まり、続いて今川先生が基調講義「教えの概要」として、教えの骨格と修練会の過ごし方について貴重なご助言がありました。「すなおに、手抜きしないで、楽しくやりなさい。」という注意をされました。特に「すなお」については、日常の悩み苦しみはすべてごみ箱に捨てて、すべて忘れて、今日生れた人間のようにまっさらな気持ちでやって欲しい。」と説明されました。「即効性はないが、実践すれば人生のすべての問題を解決できる力が出てくる。」とこの教えの特別の意義も述べられました。
?? この冒頭の注意の後、真理瞑想、実習、身体鍛練と続きました。
真理瞑想を成功させるために、夜遅くまでお酒などを飲まないことなどが事前に輔導より注意されていました。それでもごく一部と思いますが、眠っていたり、メモを取ったりしている方がおられたため、最初の真理瞑想のあと講師より強く注意があり、他の参加者も新たに気持ちを入れ換えて、その後の真理瞑想をより真剣に行なうことができたのではと思います。
? 実験実習では教えと関連が明快で丁寧に説明されていましたので、参加者はこの教えの微妙なところを体感できたのではと思います。また身体鍛練では行修リーダーの人数が充実していることや、あらかじめ参加者が良く練習していたためか、例年より最初から出来が良くその分輔導もより細かい部分が指導できていたのではないかと思います。
? 次に最初の日に行われたQアンドAでは、「心が道具と思えるにはどうすれば良いか?」、「理性心を鍛える方法は?」、「自分の心を客観的に捉える方法は?」などから「活力吸入の経路は?」、「天風先生はどのように笑っていたのか?」など多種多様の質問が飛び出し、講師陣とのやりとりあり、笑いありで、ブレインストーミング風効果があり大いに意義があったと思います。
?さらにワークショップでは横井講師の指導で「理性を超えて」と「生命の尊さ」についてグループ毎にお互いに意見を交換したあとそれぞれ発表しました。参加者同士がお互いを知り、また実際的に教えの理解を深める上で有用であったと思います。
? 自由時間では班毎、あるいは地区ごとにそれぞれ講師を招いて会があり、講師陣とま近に接して、自由に話し合いができました。
? 講師、輔導の皆さんはユーモアがあり、真理瞑想と朝礼以外は随所に笑いありなごみありで、また泊まり込みで参加者どうしがお互いを良く知ることができ、参加者全体がひとつになって心身統一法の大きな気の広がりができたように思いました。
? 最後は古賀輔導のリードで「力、勇気、信念だ」を全員で合唱して締めくくり、参加者たちは晴々とした気持ちと修練会の余韻を楽しみながら、多武峰を下って行かれたことと思います。