大阪賛助会 T・I
2月21日の土曜講習会は、小野講師による「観念要素の更改法」と「積極観念の養成法」でした。
初めに、自己陶冶、すなわちセルフコントロール(自己統御)で、自分を磨くことの講習でした。自身の物の考え方、話し方を自分で変えないと誰も変えてくれない。自分で直すしかない。
次に、具体的な方法である「観念要素の更改法」の講習でした。
思い、考え、感情を包括して観念といい、観念を作る過去の経験が心の奥底(潜在意識)にある。
観念を作りあげる素を観念要素という。
観念要素は、テレビ等からいいことも悪いことも文句なしに入ってくる。明瞭な意識で、積極的な暗示(観念)として自分に取り込むことが必要である。積極的な暗示にすると、良い暗示として潜在意識に入っていく。逆に消極的な暗示にすると、悪い暗示として潜在意識に入っていく。
寝る前のまどろみ時は、特に暗示を受けやすい。このタイミングを利用して、潜在意識に暗示をいれる。方法は、寝る前に鏡を用いて、鏡に写った自分の眉間を見て、命令暗示「おまえ、信念が強くなる!」と言う。そして、朝目覚めのまどろみ時に断定暗示「私は信念が強くなった!」と言う。
「信念」とは、何かわからなくても、何年か続けていると間違いなく確信できるようになる。
更に、連想暗示として「楽しかったこと」を思いだしながら寝る。
最後に、「積極観念の養成法」の5つの実践要項の講習でした。5つの実践要項は、内省検討、暗示の分析、取越苦労厳禁、対人態度の積極化、正義の実行である。この5要項は、精神エネルギーの無駄使いを避けることでは共通している。一例として、要項「取越苦労厳禁」の取越苦労は、万が一起こることの可能性を思って、心配し、思い悩むのは、何の役にも立たないし、精神エネルギーの無駄使いとなる。
怒り、恐れ、悲しみも同様、精神エネルギーの無駄使いとなる。精神エネルギーを無駄なく、効率よく使う方法として、精神統一がある。
精神統一の方法は、今行っていることに集中する。そして、今行っていることが済んだら、次のことに転換し、そのことに集中する。
この集中と転換を繰り返すことで、精神エネルギーの無駄使いが防止できる。
私自身、前述の方法は、生活の流れの中で、容易に実行ができるので、実施している。ふと自分の過去の言行を思い出した時、現在と比較して、自分が変わってきたのに気づく。疑ってかかっていた時期もあったが、理屈抜きにして、とにかく継続するのがよいとわかってきた。