大阪賛助会 H・S
10月24日土曜日の午後2時より、谷町6丁目の薬業年金会館で御橋講師による講演会がありました。
御橋講師のお話は、飄々とした喋り口に、時には冗談を交えて天風先生の教えを解説され、いつも楽しみに聞かせていただいております。
ところが、今回のお話は、今の天風会の活動内容、会の問題点、さらにはこれからの天風会員の生き方についてということで、いつもとは随分違った趣に少し面食らいました。
しかし、話が進むにつれ、私自身が天風会に入らせていただいて約1年半、周囲の人に天風先生のことを話す機会が随分減ったことに気がつきました。
それまでは、気楽な飲み会の席などで、「明治生まれの中村天風という哲人がいて、その教えはとにかく積極に尽きる。」などと、偉そうに吹聴していました。
御橋先生が地元山形の会合で、天風教義について一時間ほどでわかるような「お試し会」をやってほしいと依頼され、一時間ではとても説明できないと返事をされると、「天風会はお高くとまっている。」と言われたとか。
天風会員であれば、天風先生の教えを一時間で説明してくれなどというのは、あまりにも不躾なことと思ってしまうのですが、「お高くとまっている。」という反応はすなわち、天風会員ということに「壁を作っているのでは?」との見方に、なるほどと思いました。
私自身としては会員になってから、自分がまだまだ解っていないことを偉そうに人に勧めることはできないという気持ちが強くなり、人のためになる天風教義を話題にすることをためらっていた事に気づきました。
今回の講演会で改めて、誠と愛と平和に活きようとする人を増やすべく、まず自分がその模範とならんことを強く思った次第です。