たとえば、事業に失敗したときでも考えなさい。
「俺は運が悪い」と思わないで、「事業をする場合の心構えなり、方法なりに、大きな間違いがあったことを、天が教えてくれているんだなぁ」と。そして、「どこかに道筋の間違っているところがあるんだ。ありがたいことだ。このままつぶれてしまっても仕方がないのに、生かしておいて下されば、盛り返すこともある」と思うことだ。
だから、心がけを取り替えて、すべてのことに感謝しよう。そして、こうして生きていることに対する歓喜の気持ちをもとう。
感謝と歓喜の感情は、大宇宙に正しい力を呼びかける、最高にして純なる合図ともいえる。否、それは、我々の運命や、大宇宙の力の流れを、命の中へ導き入れる”筧(かけい)”のようなものである。だからこそ、何事にも感謝せよ、歓喜せよというのである。