S・N
? 九月十六日、十七日と、マスターコースが多武峰に於いて開催された。猛暑といわれた今年の夏であったが、多武峰ではさすがに小さな秋が訪れていた。今回の講習テーマは「志るべ」を見つけ出す為に。であった。
第一日。第一講座/生活としての天風教義。「一期一会」をどう解釈するか?を主に話し合った。それは《天風箴言十》「天風教義は是を修行として」に重点を置いた講義であるように思えた。「天風教義は是を修行として行ったのではおよそ第二義となる」という言葉が私を捉えた。日々正しく行修できているかという反省がそうさせたのである。「一期一会」を元に、生活手段の基本=縁(人との縁)へと展開した。その意味を知るには、今川先生が纏めて下さったレジメが大いに役立ってくれた。先生は、他人と知り合うのは、宇宙が配剤した「縁」しか言いようがない。これは「縁」を大事にして互いに進化向上、即ち「人間を磨け」ということである。それには先ず、相手を「慮る」ことである。→「和」の構築。正方形の角を切れば八角形に、更に削れば円となる。「和」の構築を無視した所に幸せは訪れないと私もそう思う。自分を抑えることは「消極」ではなく「調和」であるともご講義頂いた。幽玄微妙なる縁を好き嫌いで切り捨てないで相手の良い所を探す。認める。気を配る。等々を念頭に、自身の霊性心に委ねる余裕を持つことと、自分に言い聞かせるのであった。生活手段への転化としてテレパシー・安定打坐・活力吸収法の三つを基本として挙げられた。
二日目。第二講座/一大哲学としての天風教義。「我の本体=霊魂」「霊魂の役割は?」「意志とは何か?」をテーマにグループで話し合った。まとまりかけたところに「我の本体は霊魂?それとも::」というプリントが配られた。このテーマについては白熱した意見が飛び交い、時間切れとなった。とても有意義な二日間であった。今回私なりに摑めた事はあったが、それを文章にするのは、まだまだ未熟な私には非常に困難であった。マスターコースで学んだ事を忘れる事なく、日毎の生活を充実できればと思う。ありがとうございました。